2018年1月3日水曜日

コズミック・ディスクロージャー: 秘密基地のテクノロジー

コズミック・ディスクロージャー: 秘密基地のテクノロジー
シーズン 9, エピソード 6シーズン


David Wilcock: さて。コズミック・ディスクロージャーへようこそ。私が司会のデイヴィッド・ウィルコック、そして特別ゲストとしてエメリー・スミスも一緒です。 エメリーは息を呑む驚愕の情報をいくつもお持ちです。彼は、今日は大きな危険を冒してまで、私たちとその情報を共有してくれます。

エメリー、お帰りなさい。

Emery: ありがとう、デイヴ。私をここに迎えてくれて。ここにいれることに本当に感謝してます。

David: いいものです。

Emery: ええ、楽しいです。

David: あなたがついに決心してくれて、本当にうれしいです。ずっとこの時を待っていました。


Emery: そうだね。君は10年間、私にこうするよう働きかけてきたからね。でも私を最終的にその気にさせたのは、最近の出来事(※強盗・自動車事故など)でした。こうやって名乗り出た方が、かえって安全かもしれないと思えたし、私が一般の人々にお話しなくては、と思えるようになりました。

人々には知る権利があるということは、生涯の私の信念ですけど、物事にはすべてタイミングというものがありますから。

David: ええ。さて、私が話したことのある内通者の多くに、共通することがあるようです。彼らが軍の仕事に就く前の生活を掘り下げて調べると、たいてい軍に入る前から何かしらの体験をしているようなんです。

まず私が知りたいのは、あなたも軍の仕事に就く以前に、何か特別な体験をしているのかどうかです。今日のお話に関連することで、何かありましたか?

Emery: 確かに。個人的なことですがざっと説明すると、私の祖父は陸軍にいて、父は海軍にいました。でも私が生まれた時には、父はすでに海軍をやめていました。そして私は常に軍人になりたいと思っていました。

私が最初にETに訪問を受けたのが、1979年のことだったと思います。

David: ふむ。

Emery: それはフロリダ州のフォートマイヤーズにある家の、5エーカー(150メートル四方)ほどの畑で起きました。それが最初のコンタクトで、とても心地よいものだったので、決して忘れません。

その後は1998年頃までコンタクトはなかったです。その98年の時は宇宙船が着陸もしたし、私は野宿をしていて何の心構えもなかったので、ちょっとビックリしました。なぜなら夜横になって寝ている時に、足音が近づいてくるのを耳にしたので。(笑)

だからその2回ですね。2つ目の体験は軍に入った後なんですが、それでもちょっと衝撃的でしたね。最初の体験の時は私はまだ子供でした。

でもやっぱり、それ以来、取りつかれたように興味を持ちましたよ。星空の下で寝ころんだり。おそらく家の中より、外で星を見つめているうちに寝てしまうことの方が、多かったんじゃないかな。

David: そのコンタクトについて、もうちょっと詳しく教えてもらえますか?宇宙船の着陸はあったんですか?それから何があったんですか?どんな宇宙船?詳しく説明してもらえますか。

Emery: 何があったかというと、私は寝袋で寝るところでした。そして見上げると・・・

David: 屋外で?

Emery: ええ、野宿するところでした。

David: オーケー。

Emery: そこに大きな畑を持っていて。

David: なるほど。

Emery: 畑の真ん中でした。わかるでしょう。周りには何もなくて。

そこに燃えているような円盤が、斜め45度で現れました。空に突然現れて、でもとてもゆっくり動いていて、燃えるているように赤いんです。


オレンジの炎に見えるくらいです。

David: 大きさは?

Emery: そうですね、私が立っていた場所からだと少なくとも2km、いや、おそらく1kmくらい離れたところに見えるくらいです。森の中に降りていくのが見えました。音が聞こえて、「多分これは隕石だろう。」と思っていたので、びっくりです。これまでに見たことのないくらいの輝きを放った隕石ではないですか。しかも、私はそれがとても奇妙な形をしていることにも気付きました。

それくらいしかわかっていませんでした。そして実際、私が思っていたよりも近くにそれは着陸しました。近所の数百メートル先の湿地です。

そしてETが一人出てきて、こちらに歩いてきました。私は有刺鉄線のフェンスの近くにいて。わかるでしょう?牛を囲う4本線の、たまに大きい牛には5本線になったりする。

David: ええ。

Emery: そのフェンスがあって。ほら、有刺鉄線を引っ掛けるフックがあるでしょう。柵にそのフックが止めてあって、そこに有刺鉄線がかかってるんです。そのフックがいくつか緩んでいました。

David: ええ。

Emery: 私はその近くにいつも防水シートを敷いて、その上に寝袋を置いてました。

私は寝袋の中で横になっていて、君も知っての通り用意周到な私のことなので(笑)、銃を寝袋の中に潜ませていました。とても寒い日で、ミイラのように寝袋に包まってね。

そして、私は「ウィンウィン」という音を聞きました。まるで誰かが有刺鉄線をよじ登って、ワイヤーがたわんだような音です。

David: ええ。

Emery: そして「ポンポン」と地面に着地する音がしました。それで私は、「これはスカンク猿人か・・・

David: ハハハ。

Emery: はたまた熊ヒョウか?」みたいな(笑)

David: アッハハ(笑)

(※スカンク猿人は実際にフロリダでは有名なUMA(未確認動物)で、熊ヒョウはそれに掛けたエメリーのジョーク)

Emery: 私は「オイオイ、今か?」という感じでいると、すぐに足音が聞こえました。私はそういう気配に敏感でしょう。

David: そうですね。

Emery: 少し不安感を感じました。ただ私が不安だったのかもしれないし、その生命体の不安感を私が感じ取ったのかもしれません。それですぐに寝袋のジッパーを掴みました。手にはすでに銃を握っています。そしてジッパーを開けて、銃と懐中電灯を手に立ち上がりました。するとすぐそこに背丈が1mもない生き物がいて、私を見ていたんです。


David: どんな見た目でした?

Emery: ブルー・グレーの色で、大きな青い目をしてました。映画とかアニメのキャラクターみたいに、頭にちょこんとしたやつが・・・


David: アンテナみたいな?

Emery: そう、アンテナみたいなの。

David: 青い目があるということは、グレイとは違うんですね?

Emery: 違います。痩せこけて、ブルーで・・・

David: あなたのシャツのようなブルー?

Emery: ええ、この系統色です。そして、私はまだ半身が寝袋に入った状態で懐中電灯をつけて・・・そいつは私の方を見て、ライトで目を痛めたのでしょうか。

まるで「おっとこれはまずいぞ!」とか「おっと。私は墜落してしまって助けを探してるだけなんですよ。」みたいな表情でした。


なので、お恥ずかしい話なんですが、私は寝袋から飛び出してそいつを追いかけ回したんです(笑)わかるでしょう?ちょこちょこと走って逃げていくので・・・(笑)そいつは茂みの中に逃げ込みました。

私は決して彼を殺そうとして追いかけたわけでもなく、ただ「お~い、戻ってきてくれ~!」という感じで。

David: フフフ。(笑)

Emery: 私は追いかけていったんですが、彼が逃げ込んだ茂みがすごいヤブになっていて、とても入れないんです・・・入ろうとしたら枝やらツルで傷だらけになって。

David: おっと。

Emery: そしたら「ウィンウィン」という音が聞こえて、見るとすぐそこの有刺鉄線がピンと張っているんです。まるで彼がまたフェンスを越えて戻って行ったようで・・・

David: あー!

Emery: 宇宙船のあるところに。そんなこんなで私はアドレナリンが全開になってました。もちろん深夜でもあったんですが、私は彼が戻った方向にちょっとハイキングしていくことにしました。でも、歩いていっても結局何も見つかりませんでした。

だからそこでは何の交換も行われませんでした。ただ単に・・・お互いにビックリしただけ。それが起きた全てです。

David: どれくらい人間に近い顔をしていましたか?普通の地球人の顔がブルーの肌になった感じですか?それともどこか違ってました?

Emery: そうですね。顔は人間よりも丸っこくて、楕円形で泡みたいな形です。

David: オーケー。

Emery: 泡とか・・・ゴムボールを両手で挟んでちょっと潰した感じです。

でも特徴があって、頭の左右の側面に穴があります。耳たぶはなくて穴だけが。それと、彼はとても冴え渡っていました。並外れて鋭敏だったし、しかも俊敏な動きも持っていました。

David: 目は地球人より大きかったですか?

Emery: ええ、確実に。

David: どれくらい?

Emery: 少なくとも3倍は。

David: わぁ!

Emery: そう。目と、あとは頭蓋骨の上部が人間よりも大きかったです。

David: でも青い目なんですよね?

Emery: そう、青い目です。

David: グレイのように黒い部分はなかった?

Emery: いいえ。私が青い目と言ったのは、それは白目がないという意味です。全くの青い目で、瞳や瞳孔は見えませんでした。でも、もしかしたら保護レンズだったのかも。多くのETが目の上にそういうレンズを着けていますからね。

David: 単色の青?

Emery: ええ。

David: 本当に。

Emery: はい。

David: 鼻はありました?

Emery: はい。とても小さい鼻が。

David: とても小さいと。では小さな口も?

Emery: とても小さい口ね。ありました。

David: オーケー。

Emery: そして、アニメのキャラクターみたいで、ある意味とてもコミカルでした。

David: 当時あなたは何歳だったんですか?

Emery: おそらく98年だから・・・28歳でしたね。

David: そうですか。では、最初の遭遇体験の方に話を戻しましょう。それがあなたの軍での経歴の話にも関係が深そうなので。

Emery: いいですよ。

David: 最初の遭遇体験では何が起きたんですか?一つずつ順を追って行きましょう。

Emery: ええ。その後にもいくつかの出来事を経験したんですが、それが何だか自分でも分かっていませんでした。私は子供の頃は夢遊症で、いつも催眠状態で歩き回って、外に出たりしていたんです。でも意識はしっかり働いていました。いつもちゃんと戻ってきていて、毎朝両親が私の足が汚れているのを見ていましたから。

David: はい。

Emery: 両親は私が出ていったり、帰ってきたりする所を何度も目撃しました。

David: ええ。

Emery: 怪我をして帰るようなことも一度もありませんでした。

そしてある晩、それほど深夜でもない時間に、私は外に出るようにテレパシーで言われました。

David: 何歳の時?

Emery: 小学校2年生の時。だから79年頃かな。

David: オーケー。で、あなたは外に出るべきだという衝動に駆られたんですね。

Emery: ええ。

David: でもそれ以前からそういうことはあった?

Emery: いいえ。これが初めての時です。

David: ああ、これが最初だったんですね。

Emery: この時が全ての始まりです。

David: わかりました。

Emery: そしてそれ以降、そのようなことが日常化していきました。つまり、ただ外に出ていって、訳も分からず発光体などを眺めることです。

その晩、私は呼ばれて「了解。」という感じで車道に出ていきました。家のすぐそこに湖があって、桟橋まで歩いていって、見上げると、そこには美しいブルーの飛行体が浮かんでいました。ただ無音で。


私はこの飛行体がとても静かに浮かんでいることと、そこにあることに感動して、笑顔になっていました。ほら、もう歌い出すくらいにはしゃいでしまって。(笑)「やったー!」と口笛を吹き出すような感じです。妙にうかれてました。

David: どんな飛行体ですか?形状は?

Emery: ブルーで円盤型でした。

David: どんなブルー?

Emery: 青白くて、白が強い感じ。暗い青ではないです。

David: オーケー。

Emery: 明るく光っていて白っぽいんですが、細部はちゃんと見えて、でもフチの部分はぼやけてました。わかります?

David: ええ。

Emery: 輪郭は見えて、ほら、古典的な円盤型でしたよ。それがテレパシーでこう言ったんです。「我々はここにいる」そして「我々は実在する」そして、「あなたのためにまたやってくるだろう」と。

David: へえ!

Emery: 昨日のことのように覚えていますよ。いつも頭の片隅にあるような感じで・・・

David: では・・・

Emery: とても短時間の出来事でした。思うに・・・1分半か2分くらいでした。

David: ふむ。

Emery: 今で考えたら長いですよ。今だったら出現して2秒で撃墜されてしまいますからね。

David: ですね。

Emery: でも当時は今とは事情が違っていたんだと思います。こういうコンタクトを持てる機会が今よりもっとあったんです。私に限らず、多くの人々にとって。

David: ええ。

Emery: 彼らが私たちに希望を与えて、後の人生の励みとすることが許されていました。

だから私もそれ以来、そういった存在を固く信じるようになりましたよ。実際あまり多くは語ろうとしませんでしたが。家族にもね。

David: あなたのお父さんかお爺さんが、秘密工作に関わっていた可能性はあると思いますか?

Emery: ええ。祖父は。

David: 本当に?

Emery: 祖父は陸軍でしたから。父の方は海軍の飛行機に乗って、バハマやフロリダ沖に入ってくる潜水艦を探していました。そういった監視の仕事をしていました。

David: へえ。

Emery: 父は他の仕事もしてましたが、諜報活動だったとは思いません。

David: 私には、あなたはETとの接触プログラムか何かに参加していたように聞こえます。何度も・・・

Emery: どうでしょうね?

David: ・・・夜に外出して。

Emery: それは、そうです。

David: 外出中の記憶で、抜け落ちているように感じる所はないですか?もしくは・・・

Emery: いえ、いえ。

David: 外にいる間に何が起こっていたんだと思いますか?

Emery: 結構ちゃんと覚えてますよ。小さい頃、私には天賦の才があったんです。自分で「ギフト」と呼んでいます。私は夢を制御できて、夢を見ている時は自覚してるんです。

David: ふむ。

Emery: その能力がつい最近になって戻ってきました。ここ数ヶ月です。また出来るようになったんです。

それは軍に入った後に失っていた能力です。軍に入ったらできなくなってしまいました。

私が軍に入ったのは13歳の時で・・・

David: 13歳!?

Emery: 空軍の傘下にある民間航空パトロールに、父の紹介で。彼らは資質とやる気がある子どもたちに、パイロットのライセンスを与えていました。

David: へえ!

Emery: 軍役に就く前の訓練校でもありました。卒業すると階級がもらえます。ROTC(予備役将校訓練課程)みたいに。

David: はい。

Emery: 私もその道を辿りました。

David: そう。

Emery: だから色んな役得がありましたよ。パイロットのライセンスもかなり若いうちに取得できたし。

David: なるほど。

Emery: テストもたくさん受けました。ひとつ確実なのは、私は軍に入ろうとしている他のみんなよりも、ずっと多くのテストを受けたことです。それも普通の兵役適性テスト(ASVAB)ではありませんでした。(笑)

David: なるほど。具体例をあげると、普通のテストとどう違ったんですか。

Emery: そうですね、まずASVABテストは基本的に「あなたの適性は?整備士に向いているかな?この歯車とチェーンの問題を解けるかな?」という感じですよね。

David: ええ。

Emery: あとは「それとも事務に向いているのかな?動詞と形容詞と文法はわかっているかな?」

David: それが軍での特技区分(MOS)へとつながるんですよね。

Emery: そうやってMOSが決まっていきます。

でも私のテストは、幾何学模様についてでした。

David: 本当に?

Emery: ええ、曼荼羅(まんだら)みたいなのとか・・・「この6つの図形の中で、一番好きなのはどれ?」みたいな。

「どういう意味だよ。一番好きなのって。」と思って。

だから、私にはテストと思えなかったですね。でも実際何かのテストだったわけです。なぜなら明らかにそこには何らかのサブリミナルメッセージがありました。おそらく私か、私の家系の持つ能力に関する暗号のようなものが。

David: 彼らはすでにあなたがETとコンタクトを持っていたことを知っていて、そのETグループのロゴだったのかもしれませんね。

Emery: ええ、まさにそんな感じ。

David: そう。

Emery: そんなこんなで私は4年半の空軍勤務の後、引き抜かれました。それからは契約で仕事を続けました。

David: 空軍で4年半勤務した後で引き抜かれて・・・?

Emery: 4年半の後は、予備役として2年、非現役として2年。だから・・・8年半ですね。

David: その4年半の後に引き抜かれて例の「鮭の切り身」の解剖の仕事がスタートしたんですか?

Emery: いえ・・・最初に解剖の仕事をしたのは1991年の8月8日でした。

David: ほう。様々なテストを受けるようになったのは13歳からですか?

Emery: そう、その時代からですね。それから・・・

David: 幾何学模様のテスト以外にも、変なテストの具体例はありますか?

Emery: 高度な物理とか磁気の問題がたくさんありました。当時はよく分かっていなかったけれど、高得点でしたね。でも私の得意分野ではありません。

軍に入隊してからは数々の素晴らしい仕事の機会に恵まれましたよ。でも私はただF15イーグル(戦闘機)のパイロットになりたかったんです。ほら、映画「トップガン」みたいに空を飛びたかったんです。

でも空軍が莫大な奨学金を出してくれたので、私は 攻撃ヘリコプター(アパッチ)の操縦士になることを断れませんでした。

David: へえ!

Emery: でもほら、方向性は同じですから。おそらく宇宙飛行士とか、NASAとか宇宙関係への進路です。

David: うん。

Emery: 今は状況が変わって、科学技術者が必要とされていますね。

David: ですね。

Emery: 各分野の専門家です。だから私も搭乗科学技術者になろうと思ったんです。

話を戻すと、私は断固パイロットになろうとしていたわけです。子供だったし。ちなみに私が入隊したのは16歳で、その歳から自分で物事を決めていました。

そしてある時こう言われました。「こんな医学的な仕事もあるよ。」

それで私は・・・医者に行って色々と観察するのが好きでしたから。医者が私のつま先の巻き爪を切開するのを見るのが好きだったりね。

David: ハハ。

Emery: サッカーをやる時に痛まないように処置してくれて。(笑)

David: はい。

Emery: 興味津々でした。医者はいつも「ほら座って、見ないほうが良いよ。血がたくさん出ているから。」

でも私は「いやいや、見たいんです。」みたいな。

David: フフフ。(笑)

Emery: 医者は私に注射しながら「変わった子だなぁ。」と。

David: ハハハハ。

Emery: そして私が子供の頃に世話になった、こうした軍医や医者はみな、後に私の友人になるんです。そして私は彼らの先生となりました。なぜなら私は医師会生涯教育(CME)の資格認定を得て、彼らに血小板血漿と幹細胞の講義をしていたんです。本当に可笑しな循環です。

David: CMEの資格認定とは何ですか?

Emery: 内科医とか看護師とか、医療関係者は皆、免許を維持するために講習会に行って、新たな医療知識の更新を受けるんです。それでほら、医師会生涯教育。

David: ああ、免許の更新のやつですね。オーケー。

では、あなたがサンディア国立研究所にはじめて訪れた時の話に移りましょう。何か・・・部屋に通されるまでの手続きがあったと言ってましたね。

そこから始めましょう。どうやって連れてこられたのか。まず最初に気づいた、普通の軍医の体験と大きく違うことは何でしたか?

Emery: そうですね。私は手術室で救急医療に携わっていたので、すでに自分が外科手術を手伝った先進プログラム内の人体については熟知していました。

David: なるほど。


Emery: 私がまず施設に入って気づいたことは、施設内のすべてにとてもお金がかかっていたことですね。ドアやセキュリティにさえも。

立派な警備員がいて、働いている科学者や医師や技術者などの立ち振る舞いも、とってもシリアスでした。とてもきちんと統率が取れていて。あと、とても清潔でしたね。

そして・・・まず説明を受けるわけです。ほら、連れて行かれて・・・そこで膨大な身元確認があるものですが、私はすでに現役で任務についていたので、彼らにはうってつけの人材でした。

David: ええ。

Emery: 若かったしね。ほら、「もしこいつがヘマをしたら、切り捨てればいい!ヘリの事故で死んだことにすればいいさ。誰も気にしないだろう。」みたいな。

David: うむ。

Emery: 彼らには使い勝手が良かったんです。しかもIQは高いし、医療技術はすでに持っていたし、完璧でした。「さて、こいつに何が出来るか見てみよう。」という感じです。

それで私はまず部屋に通されて、実際それは初仕事の前だったんですが、彼らは全部並べて見せました。

David: 何を並べたんです?

Emery: 契約書の数々です。とても分厚かったですよ。

David: それをその場で全部読ませるんですか?あり得なくないですか?

Emery: もちろん、読んだりなんかしませんよ。19歳だったんですよ。(笑)

David: ハハハ。(笑)

Emery: ろくに内容も確認せずに、「はい、これでいいです!」みたいな感じで。すでに軍とは就業契約を交わしていたわけだし、何の疑問もなく軍に務めていたので、「問題ないです!」って。(笑)

まあ、そこが軍隊の良いところで、私も大好きなところなんですが・・・軍が私の命を救ってくれたおかげで、私は今日ここにいるのですし。だから私は軍の大支持者ですよ。今も軍のプロジェクトを支援したりしていますし。だから軍を悪く言うつもりはないんです。

本当に感謝してますから。

David: そうですね、私たちは同盟にはとても感謝してます・・・

(※同盟とはアース・アライアンス=地球同盟のこと。この同盟は軍や各諜報機関の内部にいる「反カバール」の「善玉」の人々から成る。)

Emery: そうです!

David: ここへきて私たちに味方してくれるようになったという事実にも。

Emery: ですね!

David: 素晴らしいことです!

Emery: 本当です。ホワイト・ハット(善玉)が続々と出てきて。ただありがたいです。

David: そしてあなたのように、自身の経験を語って、真実を話してくれる勇気ある人々を、私たちは必要としています。

Emery: 私もそれを望んでいます・・・私のような経験をした人がたくさんいることを知ってますから。いったん私がこうやって名乗り出ている姿を彼らが見たら、きっと1年以内にもっとたくさんの人が名乗り出て、証言してくれるのではないかと期待しています。

David: もっと楽にもなるでしょうしね・・・

Emery: そう。

David: ・・・カバールも現在かなり弱体化しているところですからね。そのことについてもあなたはたくさん情報をお持ちなので、今後のエピソードで紹介していければと思います。

Emery: ええ、了解です。

David: それで、たくさんの文書を見せられたんでしたね。

Emery: そう。私は本のように分厚い契約書にサインしました。衆人環視の中。私をとりまくように、格好いい白衣を着た人たちや警備員たちがいて。警備員も普通の黒ずくめの格好ではなくて、格好いい白の用兵スーツを着ていました。

David: ふむ。つなぎのジャンプスーツみたいな?

Emery: そう、フライト・スーツのようなやつで白くて、格好いいストラップがたくさんついていて。でもそこに普通の銃は装着してません。あの場所で銃は使えないのだと思います。気圧調整システムがあるので。そう聞いてます。

David: なるほど。

Emery: だから自分の銃も持ち込み禁止だと、いつも言われていました。

David: はい。

Emery: 最上階にロッカールームがあって、まずそこでスクラブ(医療用白衣)みたいなものに着替えます。それから下の階に降りて、作業用スーツに着替えます。だから2段階で着替えるんです。

David: へえ!

Emery: それからリストバンドを着けます。これが最もクールな代物です。シリコンのような感触でしたが、後でグラフェンだとわかりました。あと発光します。

このバンドが私が施設内のどこに行ったかをすべて記録します。

David: あー。

Emery: それを彼らが後で回収します。あとこのバンドで起動するパッドがあって・・・

彼らは当時からiPadのようなものを使っていました。ただiPadなんかとは比べ物には・・・つまり、ほら、X線写真のフィルムはわかります?あの薄さ。

David: はい、はい。

Emery: ほら、あと昔のプロジェクターに使ったスライドとか。

David: はい、はい。

Emery: あの薄さで透明なiPadを想像して下さい。それが発光して、自分がどの部署で働いているのかとか、部署の監督者の所在とか、必要な全ての情報にアクセスできます。だからみんな誰がどこにいるのか知っているわけです。どこにも隠れたり、何かを持ち出したり隙はありません。

とにかく、このパッドを常に携帯します。自分がやることなすこと全て、このパッドにデータ入力します。全てパッドに入力して文書化しているんです。

David: 薄くてペラペラなのにタイピング出来るんですか?

Emery: ああ、簡単ですよ。指で何でも操作できますし、タッチペンもついてます。そのペンは体温計みたいな見た目で・・・

David: ふむ。

Emery: ・・・握りやすく滑りにくい素材でできてました。薄っぺらいパッドを片手に持つこともできますが・・・と言ってもそこまでペラペラではないんです。もうちょっと強度があって、特殊なポリカーボネートみたいな感じ。それにおそらくグラフェンか何か、光電池素材も入っているのは明らかですね。

とにかく、基本的にパッドはいつも何かの上に置いて使います。紙みたいにペラペラなわけでもないですし。いつもカウンターの上に置いたりして、指やペンで操作しますし、全ての部屋にはハブ(※ネットワークの中枢となる集線装置)みたいなものがあって、それに連結して使ったりします。iPhoneをUSBでPCにつなぐような感じ?

それでこのパッドをテーブルの上に置けば、テーブル全体がそれを認識します。

David: わぁ!すごいですね。

Emery: ブルートゥースと似た仕組みですね。

David: 画面はフルカラー?

Emery: ええ、鮮やかなフルカラーで、3Dで見れます。

David: おー、ホログラムでもあるんですね。

Emery: ホログラムも。

David: 本当?

Emery: ええ、特にテーブルに置いた時は、テーブルの上に3Dを表示できるようになります。

David: おー!

Emery: なので、解剖する検体を受け取った時は、それはあらかじめ3Dスキャン済みで、テーブルの上にその検体が3D映像で投影されます。それは手を使って動かすこともできます。

David: へえ!

Emery: だから、「この検体のここにあるこれは何だろう?これだけを取り出したいな。周りの組織をなるべく傷つけないようにこの臓器を取り出すには・・・」みたいにシミュレーションできます。

それは私をとてもやる気にさせましたね!私は技術屋だったし、若かったし、何でもうまくこなしてやろうと思っていたので。前進し続けたかったんです。

David: そしてまた、そのお話の当時は、一般には馬鹿でかいタワー型のデスクトップPCしかないような時代でしたからね。

Emery: ほんとほんと、こんな大きくてかさばる・・・(笑)

David: ハハ(笑)

Emery: 当時はまだアップル社が有名になるどころか、再興するよりも前だったくらいじゃないかな?

David: ええ。

Emery: そんな時代です。それで、そのリストバンドとパッドは常に携帯するとても大事なものでした。そして・・・

David: 丸めてポケットに入れたりできるんですか?どうやってパッドを常に携帯するんですか?

Emery: リストバンドをしてパッドを持つ以外に何も持たないので。

David: あー。

Emery: 何もです・・・時計もアクセサリーも、この施設内では着けられません。2回の着替えの時に全て外します。

David: コーリーがこの番組で語った「スマート・ガラスパッド」と、あなたの説明に出てくるパッドはよく似たもののように思えます。そのパッドは何と呼んでました?呼び名はあるんですか?

Emery: いつも「フォルダー」と呼ばれていました。

David: フォルダーですか。

Emery: そう、フォルダー。スタートレック的なファンシーな名前はありません。

David: なるほど。「心理的衝撃の緩和」と呼ばれるやつのようですね・・・

Emery: はあ。

David: ・・・あえてありふれて使い慣れた名前を与えることによって。

Emery: あー!なるほどね。

David: ええ、だから、ただ「フォルダー」と。

Emery: そうですね。「フォルダーとバンドを忘れるなよ。」「OK。」みたいに。(笑)

David: ハハ(笑)それで、そのバンドは光る他になにかするんですか?発光すると言ってましたが?

Emery: ええ、時折、発光します。誰かがその人の居場所を確認している時や、特にセキュリティ違反があった時などです。

David: おっと!

Emery: 私がいた時も数回、ものが紛失する違反がありました。あとは、私みたいな技術者が施設外にものを持ち出そうとしたこともありました。

David: ふむ。

Emery: そしてバンドは様々な色に光ります。状況に合わせて。ほら、緊急事態が起きている時はその場を動くな、とか。病院でコードレッドとか、コードブルーとかあるのに似てますね。色によって、何をしたら良いか、してはいけないのかがわかるんです。

David: どの色がどんな意味だったか覚えていますか?

Emery: 赤は「その場から動くな」という意味。

David: 全く?

Emery: そう。青は「異常なし」。一度、黄色になったことがありました。黄色は「異常発生」で、その時は汚染が発生しました。

David: おっと!

Emery: そう、その時は誰かが何かを盗んだとかではなく、スーツに穴が空いてしまったんです。細菌感染の心配がありますからね。検体には未知のバクテリアがいて、感染したら死ぬこともあるんです。

David: ええ。

Emery: 細菌が突然変異するかもしれません。一番避けたいのは外に漏らすことです。だから施設にはAI制御のシステムがあって、超高度な除菌洗浄とか、信じられないくらい高レベルの空気清浄ができるんです。

David: ふむ。

Emery: 着替えて外に出る時に、このような装置を通過します。痛みを伴うようなものではないです。ただ用心のためのものです。

でもこの通気システムは凄くて、全ての粒子を100万分の1の単位で検出します。小さな風邪のウイルスひとつでも、通気口に入れば検知され、すぐさま全ての出入りがシャットダウンされます。

David: それが黄色?

Emery: ええ、そうです。だから黄色になっては困るんです。

David: そのバンドは言う通りにしない人をビリビリっと気絶させたり、殺したりする機能はあるのでしょうか?

Emery: そういう不安を覚えたことは全く無いですね。

David: オーケー。では「セキュリティ違反」について説明して下さい。どんなことがあったんです?

Emery: ええ、ある時、まあこれは又聞きなんですが・・・

私がお話する時は自分の体験か、人から聞いた話か、はっきりさせようと思います。つまり、この時は警報が鳴って、その後、誰かが何かを持ち出そうとしたのだという説明を受けました。それだけです。

だから具体的に何だったのかは分かりません。それを尋ねることも許されませんでしたし。

David: あー。

Emery: その程度の説明でもみんな安心するんです。それで再び仕事に集中できます。警報が鳴るだけで、非常に神経に障りますからね。

David: では一度も具体的にどんな「セキュリティ違反」があったのか、判明するようなことはなかったんですか?毎回あいまいな説明があるだけで・・・

Emery: 一度ありました。私の親友の旦那がセキュリティの一人だったので。

David: おー!

Emery: 彼らは熊のハイブリッドで、オッセオインテグレーション(骨とチタンの結合)を施した凄いやつをつくったんです。

David: よくわからないのですが。具体的に説明してもらえますか?熊?

Emery: 彼らは異種交配の動物を作っていて・・・

David: オーケー。

Emery: それは巨大なハイイログマ(グリズリー)に似ていたんです。

David: オーケー、ヒト型でもあるんですか?

Emery: ええ・・・それに金属の爪を持っていて、その金属も何か凄いやつで・・・それが骨格にオッセオインテグレーションで結合されていました。

David: すごい!

Emery: それは「チタンと骨を繊維レベルで一体化させる」という意味なんですが・・・その金属が何だったのかは詳しく知りません。あくまで私の仮説です。

David: オーケー。

Emery: 私が聞いたのは、それが逃げ出したということです。彼らは捕獲のために、特殊なトラックを出動させました。つまり、地表に逃げ出したということです。

David: わぁ!

Emery: 砂漠を突っ切っていきました。

David: 本当に?

Emery: ええ、とても速いんです。だから彼らはこいつを爆破するしかありませんでした。それでも怪我を負わせるのがやっとで、とても破壊不可能なほど頑強でした。それから、なんとかこいつをトラックに捕獲することができました。

そのトラックの荷台は20センチの厚さの鋼鉄でできていました。

David: なんと!

Emery: 内側から引っ掻いた跡が、10センチの深さで・・・

David: わぁ!

Emery: 逃げようとしたのか何だかで。気絶から目が覚めた後ですかね。

それで友人の旦那はそこに立ち合っていたんです。トラックの爪痕も見たそうです。

David: それは、大変だ。

Emery: 彼は嘘を言うような人ではありませんし・・・それにこの話はそこらじゅうに広まって、みんな知っていました。

David: へえ。

Emery: みんなにこの惨事は知れ渡りました。結局これは、基地内の別の遺伝子研究部署から逃げ出したものだったんですよ。

David: さて、良いところで中断するのも気が引けますが、今回のエピソードの時間はこれまでです。とても興味深いお話でした。

この話はまた後々掘り下げていきましょう。

Emery: ええ。

David: デイヴィッド・ウィルコックと特別ゲストのエメリー・スミスがおとどけしました。ご視聴ありがとうざいました。


翻訳:田原一樹